いまどき
俺は大抵、朝も風呂に入る。
風呂に入らなきゃ目が覚めないのだ。寝坊して遅刻しそうでも風呂に入る。
何故かは、一回、寝坊して風呂に入らず学校に向かったら、目が覚めてないまま電車に乗った為、昼過ぎまで電車に乗って、その線を何周もしていたことがあった。シャワーを浴びてると、ドカン!とドアが開いた。
「おい!お前早く出ろよ!俺今日テストなんだから!」*松山弘樹*21歳。最近除霊されたヘルニア持ちの兄貴だ。
「んーちょっと待ってよ!今入ったばっかなんだよ!あ・にーちゃん俺の黒のジャケット知らない?」
バタンとドアを閉めてシカトして行ってしまった。いや・・・今のは確実に聞こえてただろ!
「ひろき~!!シカトすんなよ!」と怒鳴ってやった。
すると、すぐドアが開き「あ?なんか言ったか?」ちょっと怒っている。
「お、お兄さんさぁー僕が頑張って貯めて買った25000円の黒のジャケット知らないですか?」殴られると思いとっさに手を頭を、ガードするようにしてしまった。「ああ、あのジャケット昨日借りて、こずえの家に忘れてきた!」目糞を取りながら話す兄貴に俺はキレた。
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