青い空、誓った想い
「明日から補習をする。お前の肩が治るまでな」



「補習…」


これから毎日、放課後にドキドキしなきゃいけないと思うと、複雑な心境だ。




「明日から必ず放課後、ここへ来ること。いいな?」


有無を言わせないような表情で返答を求める先生に、私はただ頷くしかなかった。






先生に会えるのは嬉しい。


でも、今は先生にこの想いを伝えることはできない。




一緒にいればいるほど、先生に心を奪われていく自分がいるのを自覚していた。



だから、先生といると複雑な気持ちになる。



自分の気持ちを悟られないようにしながら好きな人といるのは、辛いし難しいことだった。



特に彼の場合、勘も鋭そうだから。
< 102 / 190 >

この作品をシェア

pagetop