青い空、誓った想い
「分からないか?」


ちょっと楽しそうに言う先生。


「分かりません」


先生の得意気な顔を見ると悔しいけど、どう頑張っても答えを導き出せそうにない。



「素直だな。しょうがないから俺が教えてやる」


「はい。それが先生の仕事でしょう?」



笑いながら

「そうだったな」

と言う先生が何だかかわいく感じた。






「この問題やったら休憩にしようか」


私が解き始めるのを確認すると、先生は立ち上がり部屋の奥へ消えた。


問題を解き終えて先生を待っていると、

「どうだ?できたか?」

と言いながら奥から出てきた。


両手にはマグカップ。


コーヒーを入れ直してくれたらしい。
< 108 / 190 >

この作品をシェア

pagetop