青い空、誓った想い
「はい。どうぞ」

と言ってテーブルにコーヒーの入ったマグカップを置くと、私のノートを手に取る。


「ありがとうございます。いただきます」

私はコーヒーを一口飲んだ。



「よくできてる。お前、数学が苦手とか言ってたけど、全然そんなことないじゃないか」


ノートを見ながら言う先生。


その姿に見惚れてしまう。


考えてみれば、今は2人きりだ。

問題をやるのに必死で忘れていたが、好きな人と2人きりだ。


急にドキドキしてきた。



「おい。聞いてるのか?」


「え?」


先生に見惚れていて全然聞いてませんでした。

なんて絶対に言えない。


「俺のことをじっと見てるから、ちゃんと話聞いてるのかと思ったら、意識どこかに飛んでたのか?」


先生は笑いながら言ったが、私は恥ずかしくて仕方がなかった。
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