青い空、誓った想い
1日中、香奈の言葉が頭から離れなかった。


今日も放課後は工藤先生の補習だ。

数学研究室へ行かなければならない。


香奈の言葉のせいで、先生と会うのが気まずい。

数学の授業も、今日はさすがに集中できなかった。




先生が私のことを好きなわけない。


分かっているのに、どこかでそうあってほしいと思う自分がいた。


もしも、先生が私のことを好きだったら…



そんなことありえないけど、もしもそうだったら私はすごく嬉しい。



先生と生徒なんて、関係ない。




本当は人を好きになるのに、立場なんて関係ないと思いたかった。


どんな立場であれ、1人の人間なんだから。


感情を持った人間なんだから。
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