青い空、誓った想い
「これ、集めたプリント」

吉野くんが先生にプリントを手渡した。


「あ、あぁ、悪いな。ありがとう」



「井上、また明日な」

と言って吉野くんは部屋を出ていった。



吉野くん、私に何を言おうとしてたんだろう。



「待たせて悪かったな」


「あ、いえ。今来たばかりです」


「そうか。時間がなくなるから始めようか」



私はいつものようにソファに座り、テーブルの上にノートや問題集を出して開いた。


先生は問題を指定すると、部屋の奥へ行った。



解き終わった頃、先生はマグカップを2つ手にしてやってきた。


コーヒーの香りが部屋に広がる。


出されたコーヒーを一口飲んだ。
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