青い空、誓った想い
その日は家に帰ってからも、頭の中は今日の先生の話でいっぱいだった。


先生にそんな過去があったなんて、知らなかった。


先生は全てを1人を抱え込んで、どんなに辛い思いをしたのだろう。



自殺未遂をした生徒の気持ちも分からなくはない。

私も先生のことが好きだから。


好きな人に振られて、人生に絶望してしまうなんて、誰にでも起こり得ることだ。



でも私だったら後悔する。


だって先生を困らせることをしたくない。

悲しませたくない。





そんな思いと同時に、私は1つの疑問が生まれた。




それは、本当に先生を好きでいていいのかということ。





生徒に恋愛感情を持たれるのは、先生にとって辛い過去を思い出させてしまう。


また同じことが起きてしまうのではないかという恐怖心を抱かせてしまう。






これ以上、あんな悲しい顔は見たくない。



先生には幸せになってほしいから。
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