青い空、誓った想い
「ちょっとー、何寝てるの?」


そんな声が聞こえて、目を開いた。


泣きながら、いつの間にか寝てしまったようだ。




顔を上げると、保健室の倉木先生の顔があった。



「ちょっと!泣いてたの?」



私の目と、私が抱いていた濡れた枕を交互に見て、驚いた顔をする。



「あなたが泣くなんて…何があったの?」


「いえ、何でもないんです」



確かに、私はいつからこんなに弱くなってしまったんだろう。


泣くことなんて、滅多にない。


しかも学校で泣いてしまうなんて、今までの私らしくなかった。



「何でもないのに、泣くって何よ」

笑いながら言う倉木先生。
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