青い空、誓った想い
次の日、数学の授業が終わった時、突然呼び止められた。



「井上!」


工藤先生だ。



「はい、何ですか?」

目を合わせたくなくて、俯きながら返事をした。




「ノートを集めて、放課後に持ってきてくれるか?」



今までの私なら快く引き受けていたことだ。


工藤先生に限らず、先生に何か頼まれたら例え嫌だとしても断ることはまずない。


でも今の私はできる限り工藤先生に関わりたくない。



「あの…何で私何ですか?」

遠慮がちに反抗した。



「えっ…」

私がすんなり了承すると思っていたのか、先生はやけに驚いていた。



「井上…お前、日直だろう?」
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