青い空、誓った想い

突然の告白

新学期が始まり、1週間が過ぎた頃だった。


まだ話したこともないクラスの男子にいきなり呼び出された。



放課後の屋上は初めて。

空を見るのが好きな私も、放課後はヴァイオリンの練習をしたくてすぐ帰る。



まだ来ないその男子を待ちながら、空を見上げた。

少し沈みかけた太陽が綺麗だった。


早く帰りたいと思っていたけれど、こんなに綺麗な空が見られたから良いと思った。


練習も大事だけど、いろんなものを見たり、経験するのも大事なことだ。

音楽にはその人の全てが表れるから。




ガチャという静かな音を立てて屋上のドアが開いた。




「突然、呼び出した上に待たせてごめん」

と言いながら私のそばまでやってきた。
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