青い空、誓った想い
緊張と恥ずかしさで、どうしようもなかった。



どうしていいか分からなくて、ただ次々に打ち上げられる色とりどりの花火を見ていた。



でも、心の中は花火どころではなかった。






「悪かったな、こんなことして」

数分後、そう言って私の身体を離した先生。



私は首を横に振って

「いえ、でも彼女が悲しみますよ」

と言いたくもないことを口にしていた。


言った瞬間に、宮本さんの笑う顔が目に浮かんだ。



「あー、その心配はない」


「え?」








「俺、彼女いないから」
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