青い空、誓った想い
「そういえば、得意科目は英語と何?」


「え?」


「前に話した時は最後まで聞けなかったから」


「あー、そうでしたね。音楽ですよ」


「音楽…そうか、ヴァイオリンやってる?」



え?なんでそこまで分かるの?

そう聞こうとしたら



「首の痣、前から気になってたから。音楽が得意って聞いてピンときた」


「すごいですね。当たりです。ヴァイオリンを小さい頃からやってて…」



先生の勘の良さにびっくりした。


だいたい、首の痣に気付いていることに驚きだ。

そんな細かいところまで見られていたなんて、なんだか恥ずかしくなる。
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