青い空、誓った想い
「あの、私って授業を聞いていなかったから呼び出されたんですよね?」


「そうだな」



「だったらなんで…」

私が聞く前に、先生に答えを言われた。



「怒っても仕方ないだろ、井上の場合」


「どういう意味ですか?」


「怒らなくてもいつも真面目に聞いてくれているから。怒るより授業に集中できなくなる理由が解決させる方が大事だろ」



「自分で解決させるので大丈夫です」

ここから一刻も早く逃げ出したくて、立ち上がった。



「待て。勝手に帰るなよ」



「次までに解決させてきます」

先生の言葉を無視して帰ろうとした。



「待てって」

そう言って先生は私の腕をつかむ。



その瞬間、心拍数が上がるのを感じた。
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