青い空、誓った想い
「仕方ないので、くじ引きで決めます」

と種目決めを仕切っていた体育祭委員の声。



話し合いでは決まりそうになく、人数が多い玉入れ希望の人がくじを引き、リレーと騎馬戦の選手を出すことになってしまったのだ。





リレーは体育祭の最終種目で最終的な成績も左右する。

運動神経のいい人ばかりが集まる種目だ。

そんな種目、私には絶対に無理。



一方、騎馬戦はケガをしそうだから嫌だった。

背が低く小柄な私は、多分1番上に乗って直接、敵と鉢巻を奪い合うことになる。

万が一、落ちたら大変だし、相手との争いも手をケガしそうで怖い。





私は当たらないことを祈って、くじを引いた。

くじに何も書かれていなければ、玉入れになる。



恐る恐るくじを開いた。
< 44 / 190 >

この作品をシェア

pagetop