青い空、誓った想い
次の体育の授業は、体育祭の練習になり、種目別に分かれた。



初めての騎馬戦に沈む気持ち。



そんな気持ちとは裏腹に澄み切った空を見上げた。




騎馬戦の選手で集まってチームを決め、ルールを確認をする。

私はやっぱり1番上に乗ることになってしまった。



「そーんなに嫌?」

とあまりに綺麗な空に向かいため息をついた私に聞くのは、吉野くん。


吉野くんとは、あの告白以来、特に気まずくなることもなく、普通に話す仲だった。



「うん、嫌だよ。怖いしね」


「怖いとかなんか意外だな」


「なんで?」


「井上は何でもとりあえず無難にこなしそうじゃん」



「まあ吉野くんよりは器用かもね」

と笑いながら意地悪なことを言ってみた。



こんな風に言い合えるのも、吉野くんの寛大な心のお陰だ。
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