青い空、誓った想い
何事もなく授業が終わると、吉野くんが声をかけてきた。


「明日の騎馬戦、サボるなよ」


「サボらないから。でも週3日は辛い」


「だな。4組の意気込みには適わないぜ。まあお前は自分のくじ運の悪さを恨め。頑張ろうぜ」


そう言って教室を出ていった。



確かに、くじ引きで当たりさえしなければ…

吉野くんの言葉に悔しさを覚えつつも、本当に自分のくじ運は笑えるくらい悪いと思った。




「井上」

急にに名前を呼ばれて振り向くと、工藤先生がいた。


「えっ工藤先生」

予想していない相手にびっくりして焦ってしまう。


授業後に質問をされていて、まだ教室にいたらしい。

授業以外で話すのは、あの時ぶりだ。



「放課後、ちょっと数学研究室に来てくれるか?」



「あ…はい」

何の用なのか疑問に想いながら、答えた。
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