青い空、誓った想い
「え、ああ。大丈夫だ。ちょっと疲れているだけ」


「無理しないで下さいね、先生」



「ありがとう。井上は優しいな」


先生の顔が少しだけ笑顔になったから、少し安心した。



「さっきの授業中の井上もちょっと元気なかったけど、何かあったか?」


「え、ちゃんと授業聞いてたのに、なんで分かるんですか?」


「授業は聞いてても、何となく集中してなさそうだった。だから呼び出したんだ」



工藤先生は、まるで私の心を全て見透かしているみたいで、少し怖くなった。


私が時々、先生に対してドキッとしたりすることも、ばれているのだろうか。
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