青い空、誓った想い
「先生、ありがとうございます。明日からそうします!」


「どういたしまして。井上、俺にお礼くれる?」



先生の発言に困惑し、言葉が出ない。

黙っている私に、先生が続けて話す。


「俺、井上のヴァイオリンが聴きたい。だから、練習聴かせて。というか、聴きに行くから」


「え?!」


「じゃあ明日楽しみにしてるよ。」


「え…」



「井上、固まってるけど大丈夫か?」

といたずらっ子のように笑う先生。



こうなったらもう仕方ない。


拒否することはできなかった私は先生に聞いた。
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