青い空、誓った想い

グラウンドに全員が揃うと、騎馬戦の合同練習が始まった。


合同練習では、３組ｖｓ４組で練習試合をすることになった。


始める前に準備体操のため、グラウンドを２周ジョギングをする。


ジョギングの２周目に入る時、工藤先生が

「くれぐれもケガするなよ。あんないい演奏が聴けなくなったら困る」

と私にだけ聞こえるように声をかけた。




先生、そうやって私に構うのはなぜですか？



疑問に思いつつも、先生に演奏を褒められたことは内心、嬉しかった。




ジョギングが終わり、練習試合が始まった。


ハチマキを必死で奪い合う。


あんなに嫌だった騎馬戦だが、それ以上に工藤先生のことが気になって、騎馬戦はどうでも良くなっていた。