青い空、誓った想い
初めて彼を見た時から寂しそうな微笑みが気になった。

何度も胸がドキッとした。



もうずっと前から、私は先生が好きだったんだ。


知らないふりをしていた。

恋ではないと思い込んだ。




今日、先生が宮本さんと話す姿を見てこの胸が痛んだのは、嫉妬という感情。



もうこれ以上、この気持ちから目を背けることはできない。

ないものにはできない。




例え叶わない恋だとしても、この想いに嘘はつけない。




こんなはずじゃなかった。


恋愛なんてしないと決めていたはずなのに。

恋愛なんて煩わしいだけなはずなのに。

恋人が欲しいとも、恋愛がしたいとも望んではいなかったはずなのに。

ヴァイオリンさえあれば良かったはずなのに。
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