青い空、誓った想い
バランスを崩した私は右側へよろける。


そして今度は思いっきり右肩を押される。


「痛っ」


そして、目の前の赤組のハチマキを横から取ったのは、宮本さんだった。



「遥佳ちゃん!大丈夫?!」

桜ちゃんがそう言うと

「一旦、人がいないところへ移動しよう」

と吉野くんが言った。



少なくなった騎馬が戦うのを眺めながら、右肩の違和感に不安を覚えた。



再びピストル音が響く。

私が休んでいるうちに試合が終わったのだ。

どうやら白組が勝利したらしい。




地面に降ろされた私は

「井上、大丈夫か?」

と吉野くんに聞かれ、ただ力なく頷いた。
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