青い空、誓った想い
「遥佳ー!」


応援席に戻ると、美優と香奈が駆け寄ってきた。


「大丈夫?」

と心配そうな顔をしている2人。


涙が出そうになった。


「よしよし。良く頑張ったね」

と頭を撫でてくれる美優。


「ごめん」

私はそう言って、泣いた。


「なんで遥佳が謝るのよ」


「そうだよ!遥佳は何も悪くないじゃん」


そう慰めてくれる美優と香奈に連れられて、誰もいない校舎へ入った。






しばらくして涙が止まり落ち着いた。


「2人ともごめんね。ありがとう。もう大丈夫だから応援席に戻ろう?」



「遥佳、右手は大丈夫なの?」

と言う美優に

「うん、大丈夫」

と答えた。



本当は右肩に痛みがあったけれど、これ以上心配をかけるようなことは言えなかった。
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