「狼、拾いました。」
学校に着くと玄関には人集りが出来ていた。
「うっわ混んでるー」
涼香は険しい表情で人集りをこれでもかと睨み付ける。
「涼香…私達も行こ?」
「……」
━ペチン
「???」
すると意気なり私の頬をぺちぺち叩いてきた。
なんだろ?
「優希まだ目ぇ赤い。…裏口から入ってクラスは教室から探そ?」
「え、あ…うん!」
良しと小声で言うと私の腕を引っ張って行く。
気を使ってくれたのかな?