「狼、拾いました。」


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 始業式やら入学式やら新任式やらが終わり私と涼香は行きと同じ道を帰っていた。









「新任式で超カッコいい先生いたじゃん!」

「そ、そうかな?」

「うん。あと私のクラス、結構イケメン多いし!」

「そう、なんだ?」







 涼香はわざとらしく笑う。


 やっぱり朝の元彼あつ~いキス事件が気になる…

 今の態度と関係あるんじゃないのかな…。








「涼香?」

「ん?」

「何か悩み事とかあったら一番に私に言ってね!」

「…あ、うん。」

「私はず~っと涼香のミタカ…、じゃなくてミカタだから!」



 …ふぉぉぉぉお!

 大事な所で噛んだよ私!噛んじゃったよ私!




 それを涼香は腹を抱えながら大笑いしている。

 挙げ句の果てには写メの次にムービーを撮りたいとも言いだす。




「ははは…あー腹痛い!今の着ボイスにしたら売れるよ!」






 あんたの頭の中は金と売れる事しかないんかい!

 …まったく。もう。



















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