ジャージ戦隊かぶるんじゃー
劇は無事に終わった。

「どうしたのよ星音、
 あんな声だして」

「実は家族が来てたんですよ、
 私も知りませんでしたけど」

「そうなの?
 正体バレちゃうじゃない」

「星音先輩隠れてた方が
 いいんじゃないですか?」

「そうしたいな」


私は隠れる事になった。


残りのみんなは子どもたちの世話。
ああいうのって、
覆面取られそうになるんだよね。


「あれ?イエローは?」

隠れていたらこんな声が聞こえた。
ちょっと待て。
ちょっと待ってよ。


「イエローはね、
 今日使った武器の手入れをしてるんだよ」

ありがとう海斗くん。頭良いですね。

「ふーん、じゃぁもうすぐ出てくるね!」

えぇっ!?

「それよりさ、君は何の競技に出るの?」

リーダーありがとう。

「ボク?パン食い競争と騎馬戦!」
「レッドレッド、俺も同じのに出るんだ」

リーダーさすが、人気ある。


実花ちゃんは覆面を取られそうになって
ダメダメ言いながら逃げてる。
それをたのしそうに追いかける子どもたち。


「あの、ぜひかぶるんじゃー5人と
 写真を撮らせていただきたいんですけど」

「いいっすよー」

…葉平?
今5人と写真撮っていいって言ったよね?

私は出て行くってこと??
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