おバカ彼女&天才彼氏
「私はアホじゃありません」

「ほぉ~?じゃあ、証明してみろ。このプリントの1番。″連立方程式X+2y=10 X+y=6の解を求めよ″これをやれ」

「分かったわよ。やればいいんでしょ、やれば!!」



…って言ったけど、問題の意味すら分からない。


X+2y…。


このXとかyの意味が分からない。


「やらないのか?」

「……えっと…」

「…さっさと降参すればいいだろ?つまらないプライドなんて捨ててさ」

「なっ…!?つ、つまらないプライドなんかじゃないもん!!」

「でもな…。今はプライドとか言ってる暇なんて無いぞ」

「……っ」

「諦めたか…?」


く、悔しいけど、諦めるしかない…。


「あ、諦めたけど…」

「やっと諦めたか…。ならな、これを見るか、解いていてくれ」


五十嵐君は、カバンの中からルーズリーフを取り出し、それにX+3=7と書いた。

何だろう、これ…?



ガタガタッ



「っ!?」


五十嵐君はいきなり立ち上がった。


な、何…!?



「なにビビってんだよ?ただ参考書取りに行くだけだろ?」

「あ、そ、そっか」


何で私は慌ててんの?

何でだろ…。


それにしても、″X+3=7″って何?
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