おバカ彼女&天才彼氏
梓side



「ん?もう7時か!?終わらせねぇと…。7時までって言われてたんだ」

「えっ、もう7時!?」


五十嵐君のスパルタ教育で数時間が経ったころ。


五十嵐君のおかげで、方程式とやらをクリアし、少し連立方程式をしているところだった。


「くそっ!今日中には、数学をマスターしてもらおうと思ってたのにな…。栗原を甘く見ていた…」

「そ、それって、どういう意味!?」

「そういう意味だ」


五十嵐君は、私に向かって舌を出した。


むむむっ…。


結構イラつく。



「まぁ、それはどうでもいい。早く道具を片付けろ。帰るぞ。俺は先に帰るぞ。俺は先に図書室の鍵返してくる。また明日の放課後もするからな。ちゃんと図書室の戸締まりしろよ。じゃあな」

「う、うん、バイバイ」


五十嵐君は、すぐに図書室を出ていった。


「ふぅ…。疲れたぁ~!!」


やっと、スパルタ教育が終わった。


まだ1日目だけど…。


これが、あと6日間も続くんだ…。



ダルいなぁ…。
< 15 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop