おバカ彼女&天才彼氏
…。

あ。

思い出した。


俺の忘れ物を届けに来た栗原が、和貴と俺のために飯を作ってくれたんだった。

俺、手伝わなくて良かったのか…?


…??布団…?

これは、俺の掛け布団だ…。

どうして、俺のが…?

誰かが掛けてくれたのか…?

誰かっていっても、2人しかいねぇけど。

ってことは、この2人のどっちかだよな…?


「五十嵐君…?」

「ああ。わりぃ。飯作ってくれて、サンキューな」

「う、うん。和貴君は、もう席に着いてるよ」

「そうか。栗原、どんな飯になった?炭とかになってたら、ぶっ殺すぞ?」

「炭とかには、なってないよ!しかも、結構上出来だし」

「へぇ~??」


どんなことになってるんだ?

マジメに上出来なのか?

俺達は、すぐそこのダイニングへと歩いていた。


「兄ちゃん、遅~い!待ちくたびれたぁ」

「す、すげぇ…」


和貴の言ってることを聞き流しながら、俺は独り言を言っていた。


テーブルの上にあったのは、キレイに出来てるチャーハン、ポテトサラダ、とりのからあげだった。


すごく旨そうだ。
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