おバカ彼女&天才彼氏
梓side


五十嵐君ん家に来た私。


最近、自分の調子がおかしい…。

五十嵐君を直視出来ない。

見ることが出来ても、体が熱くなって、すぐ他を向いてしまう。


こ、これは、何でありましょう…??


もしや、これが、噂に聞く、こここここ、恋なのでしょうか…???


い、いや、まさか…。

恋に全く無関係な私が…?


…ってか、恋の進め方ってどーすればいいんでしょう…?

誰か教えてくださぁ~い!!(←って言っても、ここには教えてくれる人なんて、いるはずもない)


「なぁ、いつまでシンと戯れているんだ?勉強するから、早くリビング行くぞ」


五十嵐君から突然そのようなことを言われ、びっくりした。

ヤ、ヤバい…。


心臓がバクバク言ってる…。


「あ、あぁ、そ、そだね。じゃあね、シン君」


私、何回噛んでんの~!?

お、収まれ、自分の心臓!!


移動する私達。


シン君もトコトコついてきてる。

なぜかシン君、私になついているからなぁ…。


「あと残りは、理科の2分野と英語だ。まさか、ここまでゆっくりのペースだとは思わなかった。お前がバカすぎるからなぁ…」

「なっ!!?ひどっ!!」


″バカ″って言われるのは、いつものことだけど、最近イヤになってきた…。


五十嵐君がSだというのは分かったけど…。(←私がMなだけ?)


「それじゃあ、始めるぞ」

「う、うん」


ヤ、ヤバ…。

やっぱ私…、五十嵐君のこと好きみたいだ…。


心臓のドキドキが止まってくれない。

止まってよ、心臓のドキドキ…。


勉強が出来ないじゃん。
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