おバカ彼女&天才彼氏
in近所のスーパー″サクラバ″


「ねぇ、五十嵐君、今日のご飯何がいい??」

「今日の昼は、和貴がいないからな。野菜ばっかでも大丈夫だな」

「そだね」


…何だか夫婦みたいだなと思った自分。


って、おい!


まだ私は、13歳9ヶ月だっつの!!


結婚出来ねぇよ!!(←自分にツッコミ)


ってか、お昼ご飯、どうしよ…。

ご飯はとりあえず炊いてきたけど…。


「あっ、豆腐が安い!!2丁買っとこ♪」


私は、豆腐を手に取った。


「豆腐か…。豆腐なら、麻婆豆腐とかいいんじゃね?」

「そ、そだね。い、1品目は麻婆豆腐ってことで…」


ヤバすぎる…。

緊張MAX…。


2回も噛んだし…。



そういえば、ここスーパーだから、知り合いに会うかも…。

もし、見られたら変な噂になっちゃうかもしれない。


余計な心配をする私。


「ん?どした、栗原?」

「っ……、なっ、何でもないよっ」


ボーッとしてた私をいきなり覗き込む五十嵐君。


いきなりすぎたから、すごくびっくりして、私の顔は絶対真っ赤…。


「そっか。ならいい」


五十嵐君は、私を置いてすたすたと他の食材を探しに行った。


うぅ…。

やっぱり五十嵐君が気になって気になって仕方がない…。


頭が上手く働いてくれない…。

まるで熱があるかのように火照る私の顔。


本当にこれは恋なの…??


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