おバカ彼女&天才彼氏
第2章 あれれ…?
「ハァ、ハァ…」
やっと家に着いた…。
2人とも、びちょびちょ。
五十嵐君から被せてもらったあのシャツも、しぼれば水がたくさん出てきそうなぐらい用なしになってます…。
「栗原、シャワー浴びるか?そんままじゃ風邪ひくだろ?服、洗っといてやる。下着はさすがに洗ったり貸せねーけど、俺のジャージだったら貸してやるよ」
シャ、シャワー…。
五十嵐君ん家でシャワーとか、色んな意味でいいの?
「うん、浴びる。先に浴びさせて頂きます。下着はそのまま着ますんで、ジャ、ジャージを貸してっ、下さいっ」
うぅ…。
何か敬語になっちゃったよぉ…。
緊張しちゃった…。
「ああ、分かった。ジャージ出しとくから、洗う物は洗濯機ん中入れとけ」
「う、うん。じゃあ、浴びてくるねっ!」
私はお風呂場に行き、服を脱いだ。
その服を洗濯機の中に入れてシャワーを浴び始めた。
温かいお湯が冷えた体を温める。
…温かい……。