おバカ彼女&天才彼氏
「あ~あ。栗原さん、かわいそ。五十嵐のスパルタ教育。確か去年、あたし五十嵐と同じクラスだったんだけど、学年ビリをとった男子をスパルタ教育させて、283人中、119位にしたとかしなかったとか…」

「そこまでスパルタとか、絶対ついていけないよ」

「それだから、去年の五十嵐のクラスは、学年ビリが居なくなったんだよ」


女子が俺の噂をこそこそしてやがる。聞こえるっつの。


俺は、その女子達を睨み付けた。


「な、何よ、そのスパルタ教育って!?私は、五十嵐君より年下じゃないんだから、五十嵐君から教育とかされたくない!!」


栗原は言う。


「は~ん?でも、俺の歳とか関係ないぜ。関係あるのは、お前の点数だ」

「うっ…」
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