おバカ彼女&天才彼氏
「…あっ、先生。今日、放課後に図書室使っていいですか?」
放課後の図書室の使用は、教師の許可がいる。
「おぉ。いいぞ。また勉強か?」
「ま、まぁ、そうですね。栗原に勉強教えてやるんで…」
「お前が栗原に教えてくれるのか!助かるぞ。栗原もよく五十嵐に頼めたな」
お、おぉ…?
担任、勘違いしてねぇか?
栗原自身が俺に教えてくれって言ったみたいなことになってる…。
「いや、先生、俺から栗原に教えてやることにしたんです」
「やっぱり、そうだよな?あの栗原が五十嵐に頼むわけないよな。さすがだな、五十嵐。五十嵐が居れば、3日で終わりそうだな。だが、部活動生が帰るころには終わらせてくれよ?じゃ、栗原を頼むぞ」
「はい」
担任は行った。
…ふぅ。
栗原、ちゃんと来るよな?
でも、来なさそうだ…。
まぁ、来なかったら来なかったで、叩きのめすし…。