あいつとわたしのヒ・ミ・ツ

オープニング

「ヤッター☆」
「合格した。」

今日は私の第一志望校で
あった私立星ノ上高校の合格発表の日。

今、自分の受験番号を見つけホッとしている。

今年の受験競争率は
4､68だった。

毎年競争率は高いが
今年は特に高かった。

なぜなら今年からは
芸能コースが新設され、
「星ノ上に入ったら芸能人に会えるかも!?」という
甘い考えから今年は例年以上に競争率が上がった。

でも、私はそんな甘い理由で星ノ上に入ったわけではない。

ただ、
家から近いから。
制服が可愛いから。
単純な理由で選んだ学校。

でも、私がこの学校に入学したせいであいつと付き合うことになるとは…。
私の家族もあいつのせいで全国中に知れ渡ることになるなんて。


すべてはあいつのせいで
私の人生がめちゃくちゃになるなんて誰も予想していなかった。