あいつとわたしのヒ・ミ・ツ

正体バレる!?




無事に入学式が終わった。

「じゃ、明日の予定についての紙配るから。」

紙を見てみんながざわつき始めた。

そしてあたしのところにも…。


げっ、テスト…。


「見た通り明日急きょテストがある。でも中学の復習テストだ。内容を理解していればいい点とれるはずだぞ。よくこの紙をみて準備してくるように。今日はこれで解散。」


そういった途端、

みんな友だちと一緒に帰って行く。

そして
私も

さきと一緒に玄関まで行き校門の所で別れた。


一人で歩いていると

ポンポン。


誰かに肩を叩かれた。

おそるおそる振り返ってみると永江大和だった。

「なんだ。あんたか。」

「なんだ。とは、なんだよ。一緒に帰ろう。」

「好きにすれば。」

二人で歩いていたら

永江大和がしゃべりかけてきた。

「ねぇ。俺と友だちになって。」

「ヤだ。」

「どうして?」

「あんたのことが大嫌いだから。」

「アド交換しよ。」

「なんで?ヤダよ。」

クシュックシュッ

「俺友だちがまだいなくて寂しいの。それなのに友だちになってくれないの?」
泣き出してしまった。
私が泣かせた見たいじゃん。

「わかった。わかった。友だちになってあげる。」

「ほんと?」

「うん。」

「じゃ、アド交換して。」
「うん。」


こうして私たちはアドレスを交換した。

じゃっ、バイバイ。

「ほんと疲れる奴だ。」



でもまだまだ序の口。

これからが大変になっていくことになるなんて。
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