春夏秋冬


倉庫は、春哉がいなくても空気も


変わらず、皆いつもと同じだった。


・・・あたしだけ。


いつも、隣にいるのが当たり前だと


おもってたのにそれが間違いだった。


離れることがこんなにも苦しいなんて。


おもわなかったんだ。


恋を、舐めていたんだ。


少しでも、一緒にいたかった。


少しでも離れたくなかった。


春哉がいないだけで、こんなに心が


痛いなんて。


相当、春哉がスキだった。


いや、依存していたとでも言ったほうが


正しいかもしれない。


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