春夏秋冬


あたしは携帯を取り出すと、


春哉のメモリへとカーソルを動かす。


「留守番電話サービスセンターです。
ピーと言う・・・・・・・・」


あたしは空しく携帯を閉じる。


今何してるのかな?


そればかり考えてしまう。


指輪とピアスにこめられた想い。


「スキだよ」と言われた想い。


ちゃんと、信じてたのに。


今では、わからない。


心の雲があたしを暗くする。


もう、わからない。







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