春夏秋冬


「ごめんな、紫奈。
もうちょっとだかんな」


そう言って、泣いてるあたしにキスをした。








「ハレルヤーチャンスッ」








あたしは、飛び起きる。


・・・あれ、ココ。


「お前いきなり、ハレルヤチャンスは
ないだろ。」


春哉の顔がめちゃ近くにあってびっくりする。


「紫奈ちゃん、気分はどう?」


横にいた、空が心配そうな目で
こっちを見ている。


「だいじょぶだよ」


あたしは笑って見せた。


「んで、なんでお前あんなとこにいたの?」


・・・・・忘れてた!
(忘れすぎじゃね?もう高年齢じゃね?)


だまれ、()。




「だって、春哉が来てって言ったんじゃん」


「はぁ?」



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