春夏秋冬



「だって、春哉が如月って人に別れ話が
したいから、空き教室に来てって言った
んじゃん!!」


・・・なんで、今さらとぼけるの?

   スキな女の所いたんなら正直に

   言えばいいじゃない。



「ちょっと待て。
如月って誰?」


「はへ?」


「俺、そんな伝言なんて頼んでないけど。
第一、俺が紫奈なしで生きて行けると
思ってんの?」


・・・・たしかし。
(そこだけJK語やめて~)
※たしかしはたしかにです。


「別れ話とか、俺の口から
出ると思うか?」


あたしは、首を横にふる。


「だったら、信じろ。
俺を信じろ。
必ず幸せにしてやっから」


そう言って頭をなでてくれた。




恋って単純だ。


あたしの中では「スキ」って


言葉が1番だと思った。








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