春夏秋冬


「紫奈!!」


愛しい人の声。


嬉しさの反面、心配をかけてしまった


「春哉・・・」


あたしは、春哉を見ると安心した。


こうやってちゃんと愛してくれる人がいるんだって。


「なにしてんだよ・・・ほら、行くぞ」


あたしの手を掴む春哉。


だが、あたしは首を横にふる。


「ないの・・・春哉がくれた指輪」


1番言言いたくなかったことを
言ってしまった。

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