春夏秋冬


春哉はあきれた顔をして
あたしの横にすわった。


「お前、そんなことのために
こんなに冷たくなって・・・」


あたしは春哉の腕の中に納まる。


「だって、春哉が初めてくれた指輪なのに」


涙がキラ理と光る。


「お前な・・・。
あのな、大事なのはココ!!」


そう言って自分の左胸をたたく春哉。





そうだ。


大事なのは、カタチよりも想い。


今まであたしはなにをしてきたんだろう。


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