春夏秋冬
しばらくして、顔が整うと、今度は
別の部屋につれて行かれた。
そして、あっーという間にドレスを
着させられる。
真っ白いドレスがきらきらと光る。
「ねぇ、さっき・・・から」
あたしは、たくさんの視線を感じながら
くちに出した。
「さっ、早く行かなきゃ遅れるよ」
あたしは、見張るさんに手をひっぱられる。
そして、赤い絨毯が敷かれた道を歩く。
あたしの足音しかしない空間。
緊張と、不安がつもる中、
大きな茶色い扉の前へ連れて行かれる。