春夏秋冬
あたしが怒鳴ったせいで、クラスの視線があたしに向く。
「あたしがいるせいで、春哉が傷つけられるなら
…あたしは、春哉と縁を切る!!
だから、春哉たちの事だけは悪く言わないでよ!!」
…さすがのあたしでさえ、ムカかついた。
だって、春哉は悪くないもん!!
あたしが近づくから…
あたしが傍にいるから…。
「最初っから、そうしてくれると助かるなぁ~」
ある生徒が言った。
確かにそうだ。
あたしが最初に、
ちゃんと言えればこんな事にはならなかった。
春哉が傷つくなんて事は、なかった。
あたしが、いけないんだ。
あたしが、春哉や魔王様を傷つけた。
原因は…あたし。
「春哉様も、これで楽になれるね♪」
心にグサリと言葉が刺さる。
春哉が苦しんでた、なんて知らなかった。
…バカだな、あたし。
「零真様も洋様も、みんなあんたの事
嫌いって言ってたしっ♪」
甲高い声が、頭をフラッシュバックしている。
…ごめんね、今まで。