春夏秋冬




「洋にこんな綺麗な人がいたなんて!!」


…あっ、思った事言っちゃった☆


「あら、ありがとう」


…洋はね、あぁ見えて寂しがりなのよ。


強がってるけど、本当は寂しいのよ。


だから、毎日ココに来てるの。


本当は、あたしが寂しくさせてしまったの。


あたしん家ね、母子家庭でいつも


お母さんは夜まで働いてて、


あたしもバイトしてて洋は、


まだ小さかったから一人ぼっちだったの…。


でも、洋は弱音も吐かず


…いつも堪えてた。


そんな時、春哉くんに会ったのよ。


春哉にとっては、ココが居場所。


だから、


あたしは春哉にかわいそうな事しちゃったんだ…。」



美春さんは、洋の過去を話してくれた。


「でも、洋はちゃんと居場所を見つけて


…楽しいと思います。


だから…美春さんは、自分を責める必要なと思います。


きっと、洋はわかってると思います。


美春さんが、家のために働いてたって。


だから…逆に洋は、


美春さんに心配かけたくないから、


春哉たちとつるんでたんじゃないんですか…?


だから、心配ないと思います。」






< 54 / 166 >

この作品をシェア

pagetop