春夏秋冬



…また、やっちゃった。


初対面なのに…。


「…ありがとう。
信じてみるわ、紫奈ちゃんの事」


…信じて、もらえた。


「…なんか、ごめんなさい。
初対面なのに、ズバズバ言っちゃて…」

(ほんとだよねー)


「いいのよっ!!気にしないで。」

美春さんは笑ってくれた。



-ガチャ

また、誰か入ってきた。

…洋だった。


「姉貴…来てたのか」


ちょっと距離をおいた言い方。


「うん♪あんた、紫奈ちゃん大事にするのよー」


…ん?


「…いや、紫奈ちゃん俺の女じゃないし」


「…へっ?」
(ギャップすげくね?)


「紫奈ちゃんは、春哉の女」

「あら~☆紫奈ちゃん、洋をよろしくね」

「はいっ」

とか、なんとなく言って見る。











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