春夏秋冬




すると春哉はいきなり立ち上がり、



少し前に歩き手を延ばしてジャンプした。



手先には、キラっと光るものが見えた。



「はい、取れたぜ?」



そう言って、手を差し延べた春哉。



グーで握られた手。



それが、パッて開かれる。



「へっ?」


思わず二度見する。



だって、手の中には…





< 59 / 166 >

この作品をシェア

pagetop