春夏秋冬





春哉の声が、涙腺をノックする。


春哉があたしの指に、リングをはめる。


…あれ、半分?


春哉は自分の手を開いて、ニコッて笑う。


春哉の指には、半分の星の指輪。


「…は、るや」


涙がポタポタと垂れる。


「なに泣いてんだよ…」


春哉に抱きしめられる。


「…春哉?」


「…ん?」






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