大切な君へ
それから
先生が明日、なんかの練習がある
とか言ってたけど
まともに聞いていられなかった。
だって
今から約1時間前
信じられない事実を知ってしまったから。
これは誰にも言えない。
いや・。
言いたくない。
彼とあたしだけの秘密にしておきたいから。
言いたくない。
まゆみ・・
ごめんね。
こんな性格のあたしに
何年間も付いていてくれて。
大好きだよ・・・。
大好きという言葉。
12年前は彼に言ってたよね。
今は、この言葉
まゆみと彼、どっちに当てはまるのだろう。
やっぱり
自分が分からない。
答えはいつ見つけられるんだろう。
こう考えてるうちに
嫌な感情が出てしまう。
彼と出会わなければよかった――――・・。