君の瞳に映る色
11.ヴァンパイアの本能
瑠璃のおかげで買い物を
手早く済ますことができた棗は
瑠璃と共に足早に家へと急いだ。
結局瑠璃は色々と買い込んだ
荷物を一緒に家まで
運んでくれた。
礼を言って棗は荷物を受け取る。
瑠璃は大きな瞳を細めて笑った。
「無事ってわかって、
お話もできてよかったです」
棗がドアを開けかけると、瑠璃が
あ、と言うので手を止める。
「そう言えば、樋野くんが、
高槻さんがずっと休んでて
学園祭の準備が進まないって
言ってたような」
棗が手を緩めると再びドアは
小さい音を立てて閉じた。
「学園祭って何?」
「クラスや部活で出し物や
催し物をやったりするんです。
それらを取り仕切るのが
生徒会なんですよ」
元気になったら伝えてください、
と言うと瑠璃は外階段を
下り始める。
「…ありがとう」
その背中に声を掛けると、瑠璃は
振り返ってニッコリ笑った。
眩しい笑顔に棗も思わず
笑顔を返した。
手早く済ますことができた棗は
瑠璃と共に足早に家へと急いだ。
結局瑠璃は色々と買い込んだ
荷物を一緒に家まで
運んでくれた。
礼を言って棗は荷物を受け取る。
瑠璃は大きな瞳を細めて笑った。
「無事ってわかって、
お話もできてよかったです」
棗がドアを開けかけると、瑠璃が
あ、と言うので手を止める。
「そう言えば、樋野くんが、
高槻さんがずっと休んでて
学園祭の準備が進まないって
言ってたような」
棗が手を緩めると再びドアは
小さい音を立てて閉じた。
「学園祭って何?」
「クラスや部活で出し物や
催し物をやったりするんです。
それらを取り仕切るのが
生徒会なんですよ」
元気になったら伝えてください、
と言うと瑠璃は外階段を
下り始める。
「…ありがとう」
その背中に声を掛けると、瑠璃は
振り返ってニッコリ笑った。
眩しい笑顔に棗も思わず
笑顔を返した。