大好きな彼



何の進展も無いまま、卒業式…。
真菜の彼氏の雅紀さんが代表のことばを言うそうだ…


絶対に真菜が泣く   と思う。


そしたら、どうしよう…

まあ、明日、なるようになるさ!


卒業式 


「おはよっ真菜。」


「おはよう」


今日の真菜はとっても穏やかだった。
なんてゆうか、とっても大人しかった。
式の最中も、雅紀さんをみて、じっと涙をこらえているのが分かった。
式が終わって、卒業生の見送りのとき、雅紀さんと歩きながら泣いている真菜がいた。
雅紀さんは、こまったような、嬉しいような顔をしていた。
雅紀さんがとても真菜が好きだということが伝わってきた。

涙をこらえていた、真菜が目に浮かぶ。


私は、心打たれた。



私・・・玲人くんがほしいよ・・・。
どうしても欲しい!!!

一人っ子で、手に入れたいものはすべて手に入れてきた。
そんな私は、頑固でわがまま・・・。
もちろん手に入れられないものなんて、無いんじゃないかとまで思っていた。





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